Dynamic Tradition 動的伝統
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Perspective 「伝統とは、挑戦なり」
伝統とは動的ではあり、今も生きている。
伝統を保存すべき完成形としてではなく、過去から未来に向けてそれを継承する者・今を生きる者によって更新され続ける「実践」および「挑戦」として捉え再定義し、四代田辺竹雲斎は「ダイナミック・トラディション」を提唱する。
伝統は静的な遺産ではなく、動的なものと捉える。達成や完成を保守することにとどまらず、解体し、組み替え、編み直す ― 循環の中でかたちは変わり、関係はつながり直され、素材や技法をはじめ、環境、制度、関係、伝承まで、すべてが問い直されつづけるものである。
伝統工芸における「素材と技法」を、中心のないリゾームのように広がる時代や文化のコンテキストと接続しながら存在させ、現代アートや建築などの領域への越境を実現していく。
Philosophy 守・破・離
竹雲斎工房では「伝統とは挑戦なり」という竹雲斎の家訓を指針とし、「守・破・離」の思想に基づき修行を行います。
守破離とは、日本の伝統文化や武道、芸道の中で受け継がれてきた、学びと成長の道筋です。
技術を身につけるだけでなく、どのように考え、どのように表現していくかという、作り手としての在り方を示す大切な考え方でもあります。
Main Types of Bamboo 主な竹の種類
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真竹まだけ
稈の直径は3〜15cm、高さ10〜20m程度。「苦竹」とも書く(読みは同音)。日本の固有種であり、材質が強靭で繊維が細かくしなやかなのが特長。節間が長く育ちやすく、表皮の光沢が美しいので、様々な竹製品の材料として最もよく使用される。竹工芸では染色のため表皮を磨き落として使用することが多い。
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黒竹くろちく
淡竹の一種。稈ははじめ緑色であるが、6月以降、節の近くから黒紫色の斑紋が現れ、次第にこれが増えて、2年ほどで真っ黒になる。その色彩から「紫竹(しちく)」とも呼ばれる。稈の直径は2〜3cm、高さは3〜5mほどの比較的小型の竹。日当たりがよく、排水性と通風に優れた砂質壌土に生育している黒味の強い竹が好まれる。海風が当たるとより黒くなると言われ、和歌山県で多く育てられている。
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虎竹とらたけ
淡竹の一種。稈の直径は3〜10cm、高さ10〜15m程度。原竹の稈は白い粉がふいたようにみえるが、熱を加えて布で拭きあげると名前の由来ともいえる美しい虎模様のような斑紋が浮き上がる。高知県須崎市安和の一部の竹林にしか成育しない。
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矢竹やだけ
稈の直径が約1cm、高さ3〜4m程度。径が細く、節間が長く、節は低い。また、硬く真っすぐに育つので、弓矢の矢柄(矢の幹)の材料として使用される。
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古矢竹こやだけ
江戸時代に弓矢の矢柄に、漆による蒔絵などの加飾が施されたもの。名家の古矢竹は特に意匠の凝った加飾がされ、アンティークとして美術的にも高価に取引される。
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紅斑竹べにはんちく
中国原産の竹。一見すると紋竹のようでもあるが、浮かび上がる紋は赤みを帯び、同心円の美しい波紋を描き出す全くの別種。帝王・舜(しゅん)の死を嘆き悲しむ二人の王妃、娥皇(がこう)と女英(じょえい)の涙が湖に落ち、生えてきたのが紅斑竹と言われている。文人文化を根本とする煎茶道において、非常に大切にされる竹。今では中国で輸出禁止とされているため入手が難しい。
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煤竹すすだけ
古い藁葺きの日本家屋の天井裏に用いられ、約100年以上にわたり囲炉裏などの煙に燻された竹。表皮は奥深い煤竹色に光り、縄で縛り止めた跡などが面白い。竹材の中でも最高級とされる。年々数量が減り、希少価値が高まっている。
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鳳尾竹ほうびちく
「根曲がり竹」が「煤竹」となった竹。煤竹の中でも特に珍しく、最も貴重とされる。稈の直径が1〜2cm程度。比較的肉が厚く、節間内の空洞は少ない。元々の素材感に加え、長年燻され繊維が弱っていることもあり、割り方・編み方に特有の技術を要する。
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天然竹てんねんちく
竹の根のことで、地の中で障害を乗り越え伸びゆく竹根は、生命の象徴である。文人籃では非常に重宝される竹。
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胡麻竹ごまちく
晩年期に入り、自然に立ち枯れ状態になった竹に特有の菌がつき、表皮に胡麻のような斑ができた竹。枝葉を全て切り落とし人工的につくられる。天候、土質、菌の有無により良品の竹をつくるのは難しい仕事といわれる。天然の胡麻竹の美しさは多くの人々を魅了している。「京銘竹」として京都府知事指定「京もの指定工芸品」に指定。
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亀甲竹きっこうちく
孟宗竹の変異種。枝が出る側の節間の伸長がよく、逆に出ない側の発育が悪い。地面から2〜3mの節の間が一節おきに交互に膨出する雷光状の奇形。その姿がまるで亀の甲羅のように見えることから名付けられた。京都府原産とされ、「京銘竹」として京都府知事指定「京もの指定工芸品」に指定。
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藤とう
ラタン。東南アジアを中心としたジャングルに自生するヤシ科の植物の総称。表皮は刺に覆われており、他の樹木に添いながら100mを超えて伸びる。日本で最も使われる種は色牙(セガ)と言い、表皮がガラス質で覆われている。竹工芸ではこの表皮を磨き落とし、最も艶やかで美しい繊維の層のみを使う。